・魚の炙り方ってどうすればいいの?
・バーナーなしでもできる炙りの作り方を教えて
・安全面の信頼できるバーナーが知りたい
・どんな魚を炙ると美味しいの?
ネットには魚の炙りの作り方の記事が多くありますが、バーナーを使った方法と使わない方法、どちらかしか解説されていない記事が多いです。
また、バーナーの安全面についてもあまり深く触れている記事は少ない印象があります。
こんにちは!ラクトといいます。僕は2020年から5年間趣味で魚を捌いています。
今まで捌いた魚は数百匹以上。様々な魚介類を捌いて、美味しい料理を探求しています。
この記事では魚の炙りについて、
・バーナーで炙る方法
・コンロで炙る方法
・炙りにおすすめの魚
・安全面に信頼のおけるおすすめのバーナーとメーカー
の4項目を解説します。
この記事を読むとこうなれます。
・安全に魚の炙りを楽しめる
・バーナーが無くても美味しい魚の炙りを楽しめる
魚の炙りのやり方
バーナー
まずはバーナーを使った炙りの作り方を解説します。
炙るために用意するものはこちら

・バーナー
・金属製のトレイ
・ミトン(鍋つかみ)
①柵を刺身状に切る

今回はタイを用意しました。
まずは柵を刺身状に切り、刺身を重ねるように並べます。
重ねて並べることで火が入りすぎるのを防ぎます。
ここでなぜ炙る前に切るのか疑問に感じる人もいると思います。
なぜかというと、特に脂の多い魚は炙った後に切ってしまうと、皮が剥がれてしまってみっともない感じになってしまうから。
皮が剥がれるのを防ぐためにも、事前に切ってから炙った方が無難です。

こんな風に横に数本飾り包丁を入れると炙った時の見た目が良くなっておすすめ。
②バットに切った刺身をなるべく重ねるように乗せて、軽く塩を振る

写真だと分かりづらいですが、全体にうっすらと塩をかけてます。
塩は振らなくても問題ありませんが、塩を振った方が焼きムラが少なく綺麗に炙れる気がするので自分は塩を振ってます。
③炙る。目安は皮がパリッとするくらいまで

(写真がブレてました。すません)
全面炙るのか、皮目だけ炙るのかは好みにもよりますが、今回は皮目だけ炙りました。
あまり火を通しすぎると焼き魚みたいになってしまうので、炙る時間の目安は皮がパリッとするくらいまでが良いです。
火の通り方的には皮目に少し火が入った感じですね。これくらいが炙りとしてちょうど美味しいです。
④トレイごと冷凍庫or冷蔵庫に入れて5分程冷やす
炙れたら冷凍庫か冷蔵庫に入れて冷やします。個人的には早く冷えるので冷凍庫がおすすめ。
また、柵のまま炙る場合は氷水に入れて即座に冷やす方法もありますが、個人的にはあまりおすすめしません。
なぜなら、身が水っぽくなってしまう可能性があるからです。
それに氷水を用意する手間もあるので、トレイごと冷凍庫に入れて冷やす方法をおすすめします。
⑤盛り付けて完成

コンロ
次はコンロで炙るやり方を紹介します。
用意するものはこちら

・揚げ物用バットの網
・金属製のトレイ
・トング
①柵を網に乗せて皮目に軽く塩を振る

塩を振る理由はバーナーの時と同じです。
②炙る。火加減は強火で

バーナー有りの方法では先に刺身に切ってから炙りましたが、今回は炙ってから切るので柵のまま炙っていきます。
炙ってから切る理由は、単純に炙りづらいから。
刺身を網に乗せると隙間から落ちる可能性もありますし、炙った後トレイに乗せる時も一切れずつトングや箸で掴まないと崩れてしまいます。
炙ってから切って皮が剥がれてしまうのはしょうがないです。
皮が剥がれるのが嫌な方は、バーナーを用意して刺身に切ってから炙った方が○。
炙り方としてはなるべく火を通しすぎたくないので、強火で一気に表面だけを炙っていきます。
炙る時間の目安もバーナーの時と同じく、皮目がパリッとするくらいがベスト。
また、全面炙りたい方はトングで柵をひっくり返すと安全です。
③炙った柵をトレイに乗せて冷凍庫or冷蔵庫に入れ、5分程冷やす
柵は熱いのでトングで掴んでバットに乗せ、冷凍庫か冷蔵庫に入れて冷やします。
冷凍庫の方が冷えるのが早いのでおすすめです。
④盛り付けて完成

バーナーとコンロのメリット、デメリット

バーナー
・コンロより炙った時の見た目が綺麗
・コンロより上手に炙りやすい
・バーナーやカセットガスを買う費用がかかる
・コンロよりも安全面に気を使う必要がある
コンロ
・バーナーを買わなくてもできる
・ガス代以外のお金がかからない
・アジやイワシなどの小魚を炙るのは難しい
・バーナーのように皮目を見ながら炙れないため、上手く炙れてるか分かりづらい
バーナーとコンロのそれぞれのメリットデメリットは上記の通り。
バーナーは費用がかかったり安全面に気を使う必要があったりします。
ですが皮目を見て炙れるのでしっかり確認しながら炙れますし、アジやイワシなどの小魚も炙りやすいです。
また、写真を見てもらうと分かりますが、バーナーで炙る方が炙った魚の身に触れる回数が少ないため綺麗な仕上がり。
一方コンロはバーナーを買ったり定期的にカセットガスを買う必要がないという大きなメリットがあります。
しかし皮目を見ながら炙れないため、しっかり炙れているか分かりづらい。
また、イワシやサンマなどの細長い魚、小さい魚はかなり炙りづらいと思います。
小さい魚、身の薄い魚は火の通るスピードが早いので他の魚より炙る難易度が上がりますし、特にイワシはトングで掴みづらいです。
総合的にみると、費用はかかりますが、炙るのが簡単なバーナーの方が個人的にはおすすめ。
炙りにおすすめの魚
僕が実際に炙って美味しいと感じた魚介類は以下になります。
・マグロのトロ
・サーモン
・アジ
・イワシ
・ブリ
・赤エビ
・イサキ
・カツオ(タタキ)
etc…
正直魚の炙りに関しては、どんな魚を炙っても美味しいです。
数々の魚を炙ってきましたが、炙って美味しくなかった魚がいませんでした。
ですがそれだけだとあれなので、炙りに向いてる魚の特徴を挙げると、
脂がのっていることです。
脂がのっている魚の炙りは間違いないです。舌の上でとろける極上の刺身が味わえます。
特にイワシの炙りは大トロ級のインパクトがあり絶品。
また、これはあまり聞きませんが赤エビの炙りも実はおいしいです。
炙ることで水分が抜けて身が少し締まり、濃いエビの旨味が味わえます。
他にも炙ったら美味しい魚介類たくさんあるので、ぜひ皆さん自身で試していただければと思います。
安全面に信頼のおけるおすすめのメーカー
ここからはバーナーの選び方とおすすめの商品を紹介します。
これまでも言ってきましたが、バーナーは手軽で簡単に魚の炙りが作れる便利なアイテム。
しかし使い方、商品によっては事故になる可能性があるアイテムでもあります。
使い方は商品の取扱説明書を読んでその通りに使えばいいですが、商品の安全性については購入する前にしっかり吟味する必要があります。
バーナーを買う時に確認したい要素は
・値段
・日本製の商品か
・商品レビュー
の三つ。
数百円ほどの安い海外製の商品は避けた方が無難です。
Amazonの商品レビューを見てみると、
「作りが甘くてガタガタだった」
「ガス漏れする」
「着火しない」
などの声もちらほら見受けられます。
商品の作りに欠陥があると重大な事故につながる可能性もあるため、安すぎるものやよく分からない海外製の商品を購入することはやめましょう。
多少値段が上がっても日本製で、かつ評価が高い商品を買った方が良いです。
僕が調べて良さそうだった日本製のバーナーのメーカーは、
・新富士バーナー
・Iwatani(岩谷産業)
の二つです。
新富士バーナー
新富士バーナーはSOTO(ソト)というアウトドアブランドも展開している会社ですね。
値段も手頃なものだと1999円(2025年10月15日時点)で買えて、Amazonのレビューでも評価が高いです。
新富士バーナー 公式ホームページ
https://shinfuji.co.jp/
Iwatani(岩谷産業)
Iwataniはカセットガスなども販売している、ガスを中心として様々な事業を行っている会社です。
Iwataniの「炙りの達人Ⅱ」というバーナーは3120円(2025年10月15日時点)と新富士バーナーより少し値段は高めですが、PSLPGマークが付いており、信頼できるバーナーです。
カセットガスなどのガスを燃料として使う製品の中で、国が定める安全に関する基準を満たしている製品にのみ表示されているマーク。
参照:経済産業省
https://www.meti.go.jp/product_safety/consumer/gastorch.html
PSLPGマークが付いてるバーナーがあったらそれを買えば安全性は間違いないよというマークですね。
Iwatani 公式ホームページ
https://www.iwatani.co.jp/jpn/
新富士バーナーとIwataniのどちらかでバーナーを買えば安全性はバッチリだと思いますので、参考にしていただければと思います。
【まとめ】
以上で魚の炙りの作り方と炙りにおすすめの魚介類、バーナーの選び方の解説は終わりです。
最後に今回のまとめです。
魚の炙りのやり方
バーナー
用意するもの
・バーナー
・金属製のトレイ
・ミトン(鍋つかみ)
炙る手順
①柵を刺身状に切る
②バットに切った刺身をなるべく重ねるように乗せて、軽く塩を振る
③炙る。目安は皮がパリッとするくらいまで
④トレイごと冷凍庫or冷蔵庫に入れて5分程冷やす
⑤盛り付けて完成
コンロ
用意するもの
・揚げ物用バットの網
・金属製のトレイ
・トング
炙る手順
①柵を網に乗せて皮目に軽く塩を振る
②炙る。火加減は強火で
③炙った柵をトレイに乗せて冷凍庫or冷蔵庫に入れ、5分程冷やす
④盛り付けて完成
バーナーとコンロのメリット、デメリット
バーナー
メリット
・コンロより炙った時の見た目が綺麗
・コンロより上手に炙りやすい
デメリット
・バーナーやカセットガスを買う費用がかかる
・コンロよりも安全面に気を使う必要がある
コンロ
メリット
・バーナーを買わなくてもできる
・ガス代以外のお金がかからない
デメリット
・アジやイワシなどの小魚を炙るのは難しい
・バーナーのように皮目を見ながら炙れないため、上手く炙れてるか分かりづらい
炙りにおすすめの魚介類
・マグロのトロ
・サーモン
・アジ
・イワシ
・ブリ
・赤エビ
・イサキ
・カツオ(タタキ)
etc…
基本どの魚を炙っても美味しいので、色々炙ってみると面白い!
安全面に信頼のおけるおすすめのメーカー
・新富士バーナー
・Iwatani(岩谷産業)
Iwataniの「炙りの達人Ⅱ」は安全の基準に満たした証であるPSLPGマークが付いてるのでおすすめ!
今回紹介した内容を参考にして、魚の炙りを楽しんでもらえればと思います。
もちろん魚だけでなくとも、バーナーがあればチーズを炙ったりマシュマロを炙ったりするのにも使えるので、是非色々炙ってみてください。
この記事が役に立てば幸いです。皆さんも良いFish Lifeを


